山陽新聞社ホームページ

岡山出身でウイーン在住の造形作家・梶浦徳雄氏による電子メール通信。ゲージュツ家の日々って…。
 ここの街、至る所でベビーカーですとかバギーを押してンのを見かけるンですヨ。コレ、昔から。公園、広場、駅、路地、電車やバスの中トカトカトカ・・ 街の繁華街ナンか集団で見かけますヨ、アッチからコッチから。ベビーカー連盟の集会でもあるンじゃナイかと。

 私も数年前までその一員でしたけど。コレ、ここジャごく普通の風景ナンですよネ。日本じゃそれほど頻繁には見かけませんですけどネ。日本のお母さん方、お父さんでもいいンですけど、ベビーカーなんかで街にでると結構気を遣うとか。不便?大変?だとか。昔は電車に乗るのもためらったとか聞きますネー。そういえば新幹線ナンかで見かけることはありませんでしたよネー。

 私も6〜7年前ベビーカーを担いで日本に帰ったことがあるンですけど、確かにいろんな所でコッチより数倍不便でしたヨ。エスカレーターに乗っけちゃダメとか、エレベーターが便利なところにあればいいけど殆ど不便なハジッコ。駅ナンかナイところが殆ど。バスや電車に置くスペースがナイとか。バスなんか入り口が狭くて入らない。コンパクトになるバギーで出かけるのがヤット。でも、子供とバギーと両方抱えて行動しなきゃナンない所も多々。周りの人も手伝うより、迷惑そうな顔。マ、最近は設備、人々共に少しは良くなりましたけどネー。マダ、そういった面、コッチの方が過ごし易いですネー。

 デ、今回はベビーカーの人イロイロ。まず、2人乗りのヤツ。コレ、結構大変ですよネー、運ぶのが。スペースもとりますしネ。縦に2人乗りッてヤツもありますヨ。新しいタイプの電車ならいいンですけど、古いタイプのヤツに乗っけるのは大変。マ、ダンダンその辺も工夫されて来てンですけどネ。

 ト、次は親子ジャありませんネー。オバアチャンとお孫さんデショ。長閑にノンビリお散歩ですネ。このオバアチャンの着てるモン。コレここの民族衣装ナンですヨ。ナカナカ素敵でショ。  暫くすると2家族。これからドッカでお茶でもするンでしょうかネ。写真の奥はジジ・ババ御用達カフェですネー。ウイーンのあちこちにありますヨ。ナカナカイケてるママさんですネー。5月でしたけどこの日は暑くてネー。ボーヤはこっち見て「ハロー」。ママはオヘソにお花?のマーク。ト、後ろ姿を見ますと、腰にタトゥー。コレ今コッチで結構流行ってるンですヨ。

 ト、場所を変えてこの2人。ホントにママさん達ナンでしょうか。無茶苦茶細いンですヨ。特にウエストが。お分かり戴けますよネー。背も1m80cm以上あるでしょうネ。モデルさんですかネー?  デ、最後。スッカリ夏してるお二人。コレまだ3月でしたヨ。暖かかったンですけど、チョット気が早いかも・・・

 マ、こんな感じで・・・ お父さんと子供ッてノも勿論よく見かけますヨ。お写真? 撮ってませんけど・・・
 
 
これまでの掲載分
 
梶浦徳雄氏プロフィル
1951年岡山県都窪郡妹尾町(現岡山市妹尾)に生まれる。妹尾小、岡大附中、朝日高、東京芸大、同大学院に学ぶ。1981〜82年にはウイーン国立美術大学(オーストリア)に留学。一時帰国の後、1986年、再びオーストリアに渡りウイーン市に滞在、美術作家として制作を続け現在に至る。オーストリア国内各地、ドイツ、スイス、イタリア、リヒテンシュタインなどヨーロッパ各地やカナダ、日本でも多数の個展、グループ展及びアートフェアの実施、参加により作品の発表を行っている。