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岡山出身でウイーン在住の造形作家・梶浦徳雄氏による電子メール通信。ゲージュツ家の日々って…。
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梶浦徳雄氏プロフィル
1951年岡山県都窪郡妹尾町(現岡山市妹尾)に生まれる。妹尾小、岡大附中、朝日高、東京芸大、同大学院に学ぶ。1981〜82年にはウイーン国立美術大学(オーストリア)に留学。一時帰国の後、1986年、再びオーストリアに渡りウイーン市に滞在、美術作家として制作を続け現在に至る。オーストリア国内各地、ドイツ、スイス、イタリア、リヒテンシュタインなどヨーロッパ各地やカナダ、日本でも多数の個展、グループ展及びアートフェアの実施、参加により作品の発表を行っている。
 

 
 デ、まだ大晦日、2002年ですネ、ですけど。チェコのある駅の近くで観光バスを降りたンですヨ。オーストリアへの列車の発車時間は過ぎてましてネ、次の列車まで後2時間程。マ、コリャ待つッきゃないンで、取り敢えず駅に行きまして確認でも、ト。

 デ、後は近くのレストランにでもと考えてたンですヨ。幸い駅には駅員さんがいましてネ、しかも2人も。こっちの田舎の駅、電車が行ってしまうと駅員がいなくなる所がよくあるンですヨ。オヤ、1人はなかなか美しい方じゃございませんか。勿論女性ですヨ。22〜3才でしょうか。

 デ、「オーストリアニイキタインデスケド」「???」「アノー、オーストリア」「???」・・しまった彼らドイツ語が分からない。ワタシャチェコ語が分からない。どうしよう??? ト、電車が入ってくる。一両だけの何ともかわいい電車。ト、駅員が叫んでる。良く聞くとオーストリアの国境の駅の名前。電車にもしっかりその名前が書かれてる。慌てて飛び乗る。勿論切符ナンか買う時間はナイ。チェコのコルネ、通貨ですけど、も持ってないンで、ここじゃ買えないンですけど。車内で切符を買うのッてコッチじゃ良くあることナンで別に気にせずでして。 デ、列車じゃなくて、電車、ですよネ、は無事出発。どうも10分程遅れてたみたいナンですヨ。イヤ、ラッキー。チェコの田舎風景の中をトコトコと。国境でパスポート検査。問題ナシ。デ、50km程の距離を一時間以上かけてオーストリア側に到着。さて帰り換え。電車から降りると国境係官の出迎えが。「ハイ、パスポートミセテ」ト、次の係官が「ハイ、ゼイカンケンサデスヨ。タバコトカモッテナイ?」「エー、ハイライトナラ」「ナンジャソリャ。モウイイヨ」ト。

  デ、そっからリンツて町へ、デ、また乗り換えてウイーンへ16時30分到着。良かった良かった。帰る途中、午前中には全くなかった雪景色になってまして、綺麗でしたヨー。5時頃、夕方ですけど、帰宅。6時頃には毎年恒例の「行く年来る年を飲んで食って駄べって祝おう会」が始まりますンで早速料理のお手伝い。今年は12人+我が家3人でしたかネ。ヤッパ楽しかったですヨー。一昨年から恒例の馬刺もありましたし、色んなお料理が並びまして、ケーキもイロイロ、2種類ですけど、ありまして、食いながら飲みながら喋りながら年末の夜は更けて行ったンですヨ。去年は新年の運試しでスピードくじを用意したンですけど、今年は娘が作ったくじで豪華景品を。

  デ、当然娘のリクエストで大ゲーム大会。トランプ、ウノに後はナンジャカジャ。よく分かりませんので。 デ、0時前。カウントダウンでおめでとうの乾杯。無事に新年が明けました、トサ。デ、4時頃までワイワイと楽しんで皆さんご帰宅になられました。行方不明者無し。

 デ、ワタシャ皆と一緒にお出かけ。5時、早朝です、からお客の相手。銭儲けですネ。途中家に帰って雑煮を食ってまた出かけ、夕方5時半帰宅。7時過ぎから爆睡でしたネ。ホント、お疲れ様で。

  デ、次の日、朝5時より銭儲けデ、3時半起き・・・・でした。ア、余談ですけど、チェコ側じゃ結局車掌さんが来ませんで無賃乗車。オーストリアはしっかり来まして払いましたけど。