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岡山出身でウイーン在住の造形作家・梶浦徳雄氏による電子メール通信。
梶浦氏へのメールは
wien@sanyo.oni.co.jp
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梶浦徳雄氏プロフィル
1951年岡山県都窪郡妹尾町(現岡山市妹尾)に生まれる。妹尾小、岡大附中、朝日高、東京芸大、同大学院に学ぶ。1981〜82年にはウイーン国立美術大学(オーストリア)に留学。一時帰国の後、1986年、再びオーストリアに渡りウイーン市に滞在、美術作家として制作を続け現在に至る。オーストリア国内各地、ドイツ、スイス、イタリア、リヒテンシュタインなどヨーロッパ各地やカナダ、日本でも多数の個展、グループ展及びアートフェアの実施、参加により作品の発表を行っている。
 

 ウイーンて所は公園というヤツがメッチャ沢山ありましてネ。我が家の近辺にもアッチに一つ、コッチに二つ、右に回れば三段跳びテナ具合にソリャもう公園だらけ。建物に中庭テノはありますけど各家庭にお庭テノは中心近くありませんからネ。一戸建てがありませんので。

 マ、少しでも土と親しむ環境をとお役所方面も考えてンでしょうネ。その一つにアオガルテンというそりゃデカイ公園があるンですけど、我が家から徒歩5分でしょうか。絶好のお散歩コ−スナンですけど。

 デ、どのくらいデカイかといいますと、・・・・・・・・ぐらいデカイ。陸上のトラックですとかチョイ小さめの校庭ぐらいの子供の遊び場トカもその中にありましてネ。でも大半はお散歩のスペース。のんびり歩く人、自転車を乗り回す人、実は禁止ナンですけど、ローラースケートで転ける人、サッカー、バレーボール、スモウにサンボに押しくら饅頭。砲丸の子供のような玉を投げるゲームをオッチャン達がやってンのを良く見ますネ。

 植えられてるお花も一杯ありますし、草むらには自然に可愛いお花も咲きますしネ。春、4月末でしょうか、にはベアラオホてコッチで言ってンですけど幅広の葉っぱのニラが一杯生えましてネ、東洋系のお顔の人がセッセと摘みやってますヨ。コッチ系の方々は見向きもしませんケド。

 我が家でも買い物袋一杯取ってきましてネ、玉子とじにレバニラ炒め、ニラギョウザに肉ニラ丼、スープにおしたし、生丸かじり・・はチト辛いかも。旨そうでしょう。マ、お味は料理の腕次第ですけどネ。日本でも精力モリモリ健康食品として最近ブームとか。デ、結構高く売られてるとか。なんて名前で言ってましたかネー、エー・・・・そのうち思い出すかト。

 公園の中にはウイーン少年合唱団の寄宿舎、学校もありますし、ナチの砲台ナンて余計なものもデーンと目立って立ってンですヨ。頑丈に作りすぎてンで壊すのが大変。デ、そのまま放ってあるらしいンですけどネ。そのうちナニかに再利用するとか。

 デ、磁器の工房テのもあるンですヨ。そのまんま「アオガルテン」て名前でして、結構有名、高級。ワタシャ素晴らしいト威張ってたかどうかは知りませんけど、この工房この前倒産しちゃいましてネ。ナンでも政・家トカ物知り顔のおっちゃん達トカ、おばちゃんもいるかも知れませんけど、色々としがらみ、ヒモて言うンですか、が取り付いてまして、養分を吸い取られてしまったとか。マ、噂ですけど。

 マ、面倒だから無くしちゃえ、テ訳にもいきませんで、ナンせ歴史と伝統を持ったウイーン名物の一つですしネ。品物もなかなか良いですヨ。チョイ高いですけど。デ、いろんな所に助けて貰ってでしょうけど、取り敢えず続ける事が出来てンですヨ。作業場とかの見学も出来ましてネ。以前私も何度か見せて貰いましたけど、全て手作り。絵付けも熟練の職人さんが一生懸命描いてましてネ。お皿の裏なんかにある記号で誰が描いた物か分かるようになってるらしいンですヨ。コレクターも結構いらっしゃるようで、そういうところにも拘ってらっしゃるトカ。

 先日そこで子供のための絵付け教室てのがありましてネ、娘を連れて行ってきたンですヨ。朝9時ぐらいから始まったみたいですけど、事前に申し込みをするンですヨ。何時からッて。娘は11時にしてたンですヨ。前日の夕飯の時、明日どうするのか、ナンて話してましたらたまたまカレンダーを見た娘が「アオガルテンて書いてあるヨ。」ト。全員完璧に忘れてたンですネ。冷や汗タラリの一瞬でした。

 デ、工房に行きますともう終わって帰っていく子供達もいまして。中に入りますとみんな一生懸命お皿やらカップやらに描いてましてネ。ア、犬はお外で待っててくださいネ。絵付けされてない真っ白な磁器が色々用意されてまして、銘々好きなのを選ぶンですヨ。

 デ、それを買いましてそこにトいう訳でして。各テーブルに一人ずつお世話してくれる人がいましてネ。絵具を練ってくれたり直してくれたり。大人も混じって思い思いに楽しそうに描いてましたヨ。

 デ、我が娘。1時間少々休憩することもなく描き続けましてネ。我が家じゃ絶対あり得ない。お世話の人にも感心されまして。ホント素晴らしい外面でして。

 デ、焼いてチャント仕上げてあげるから1週間たったら取りにおいで、ト。ナカナカ楽しい企画でしたヨ。素材、白磁器ですけど、の値段が約2000円〜6000円。200人以上は来てたでしょうから、一人で2〜3個描いてる人もいましたし、コリャ結構イイ商売、などと余計なことを考えたりしてる今日この頃でして。

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 梶浦さんのメールアドレスは wien@sanyo.oni.co.jpです。梶浦さんへのお便りや、作品についてのお問い合わせをどうぞ。