岡山出身でウイーン在住の造形作家・梶浦徳雄氏による電子メール通信。ゲージュツ家の日々って…。

サテ、ト、続きでして・・・・・・・・・・・・・・zzzzzz・・・・

エー、最近のというかこれからの美術。制作テーマや様式ッてヤツが全く個人個人の 単位になって来る、来てるンじゃナイかと思ってるンですよネ。イズムとかで束ねる のはチト無理を起こすンじゃナイか・・ト。前にも書きましたっけネ。マ、それぞれ が何やっても、作ってもイイ。どんなテーマでも、様式でも。自由というか解放の世 界。イイでしょう。あなたのやりたい放題出玉制限チョットあるカモ!!お気楽世界。 タダコレ、結構タイヘンな部分もあるンですよネ。

表現の様式や手法方法、技術技法、テーマなんかも自分で構築していかなきゃナンな い。ドッカに切っ掛けですとか参考ナンてモンはあるンでしょうが、自分のものとし て作り上げる。でなきゃ自立とか独立していく方向にナンないですからネ。デ、自由 な方向への実感もナシ。ヤッパ仮モンに安住してたンじゃ・・・?・・ネ・・

自分のモノを作り上げるには自分を磨くトいうか理解したり育てていくキャない。で すからいつも迷いっぱなし。自分ナンてよくわかりませんからネ。デモ、少しずつこ れはト思えるモノ、価値観とか、も出来てくる。シメシメ・・ト。ですけどそれ以上 に不透明なモノ、未来というか可能性というか、が見えてくる。デ、マタそれを追っ かける。コレが表現欲求・・カモ。デ、コレはきりがない。でも楽しい。

コレ、見てくださる方々も同じ。他から判断基準を借りてくるわけにいきませんので、 借りてくるとますます正しくは見えない。1対1で向かい合うしかナイ。作品にトカ 作家にトカ自分にもですネ。マ、気ら〜くにでいいンですけど、ヤッパ最初はチョッ ピリギクシャクするカモ。でも、一緒に価値観作りをやっていく楽しみがあるンじゃ ア?・・ト。デ、自分の可能性や自身を少しは感じられるンじゃア・・ト。 デ、お互い、より独立というか自立出来た状態での関係トいうか繋がりを作って行け るカモ。

マ、コンナ事を考えながら作品を作ってるわけナンですけど、私。毎日いくつものコ トが頭ン中をよぎるンですよネ。皆さんもそうですカ?デ、時々妙に引っかかるモノ や何十回、何百回と現れるヤツらも。デ、コリャいったいナンなんだろう・・ト。マ、 自然興味を引かれるヤツもでてきまして、それを探っていくわけですネ。デ、言葉で ある程度解決しそうなモノ、こいつは別にいいンですけど、解決できそうにナイもの、 こいつをチェックなんですネ。デ、ソノ雰囲気、波動を図像化していくンです。勿論 偏見と独断で。技術的に無理なモノも結構ありますけどネ、可能そうなモノはさらに 追っかける。デ、次第に作品という名のモノにナル。途中でドッカ〜ン、出来上がっ てドッカ〜ンもありますけど、自分とテーマと表現様式、技術。コイツらがいい関係 を構築してくれるとチョット「ウキウキ」。作ってる最中に不足の部分ですとかいろ んな枝葉、可能性かも、がいっぱい見えてくるんですケド。

デ、マア、こんな事しながら作った最近の作品を8月13日から19日まで天満屋サ ンの岡山店、岡山市内の表町テ所にあるんですけど、5階の美術ギャラリーですか、 ソコで展示などという大それたコトをしますンでヨロシク・・ト。チョットでも興味 を持って下さった方、全然興味のナイ方、マ、ナンでも結構ですからチラと覗いて見 て下さい。

ジャ、会場でお会いしましょう・・・ネ。

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梶浦徳雄氏プロフィル
1951年岡山県都窪郡妹尾町(現岡山市妹尾)に生まれる。妹尾小、岡大附中、朝日高、東京芸大、同大学院に学ぶ。1981〜82年にはウイーン国立美術大学(オーストリア)に留学。一時帰国の後、1986年、再びオーストリアに渡りウイーン市に滞在、美術作家として制作を続け現在に至る。オーストリア国内各地、ドイツ、スイス、イタリア、リヒテンシュタインなどヨーロッパ各地やカナダ、日本でも多数の個展、グループ展及びアートフェアの実施、参加により作品の発表を行っている。