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岡山出身でウイーン在住の造形作家・梶浦徳雄氏による電子メール通信。ゲージュツ家の日々って…。
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梶浦徳雄氏プロフィル
1951年岡山県都窪郡妹尾町(現岡山市妹尾)に生まれる。妹尾小、岡大附中、朝日高、東京芸大、同大学院に学ぶ。1981〜82年にはウイーン国立美術大学(オーストリア)に留学。一時帰国の後、1986年、再びオーストリアに渡りウイーン市に滞在、美術作家として制作を続け現在に至る。オーストリア国内各地、ドイツ、スイス、イタリア、リヒテンシュタインなどヨーロッパ各地やカナダ、日本でも多数の個展、グループ展及びアートフェアの実施、参加により作品の発表を行っている。
 

 
 9月初め一週間かけましてネ、アトリエを大整備しましてネ。タダ、棚ッてヤツを取り付けただけナンですけど、イヤ、大変でした。私のアトリエ、自宅の一室ナンですけど、モノが溢れましてネ。何せ後先構わず作っちまう。作品をですケド。デ、失敗したかナと思えるモノも結構取っておく。ナンかすぐには捨てられないンですよネ、全部が悪い訳じゃありませんので。デ、保管が悪くて使い物になりそうもない昔の作品もそのままに。捨てるモノもかなりあるンですけどネ、でもドンドン増えていく。

 デ、材料になりそうなモノもアレコレソレドレ?と。木ぎれ紙切れ布ッ切れ。鉄のかけらに鉛の固まり。デ、梱包材料、ダンボールとかもですネ。溜まりに溜まってアチコチこんもりお山状態。デ、とても制作のできるお部屋じゃ無くなりましてネ。棚でも作って少しは整理をしようジャないかナンて・・・ト。  私の住まい、古い様式の建物でしてネ。天井が高い! ナンと3.6m程。いいでしょう。どんなに背伸びしても天井にゃ届かない。勿論アトリエもノビノビと。デ、上の60cm程の空間を勿体ないから棚にしたいな・・ト。これ、前々から、10年程前からでしょうか、考えてはいた事ナンですヨ。ガ、重腰体質で延び延びに。デ、ヤットせっぱ詰まりましてね、どっこらしょ・・・ト鉛の詰まった腰を・・・ですヨ。制作に使う壁面だけ残しましてネ。後の壁になるべく多くの棚を・・・ト。

 デ、マズ、積み上げられた荷物の移動から。アトリエの僅かに残された空間に移動。でなきゃ作業できないンですヨ。これだけで1日。デ、やっと一部壁面の作業が可能に。ガ、何せ3mの高さなもんで脚立が必要。一番上、1.8m程、まで登ったり降りたり。何回繰り返したンでしょうネー。コリャ足腰が鍛えられますヨー。落ちそうになる事もしばしば。気を付けましょう。正しい中年は無理しちゃいけません。

 デ、壁に穴を開けて金具の取り付け。軽快に響くドリルの音。コレ結構近所迷惑ナンですけど。ガ、さすが年期の入った建物。アナを開けようにもとても一筋縄じゃいかない。壁の芯はレンガで出来てンですけど、イヤ、マー個性的なこと。ピキピキの所もあれば、ハヘヒハの所もあり、キンキコかな・・ト思うとスカポケだったり、ペケドガかと思えばいきなりズギプオが出てきたりして。イヤイヤ、ナカナカ楽しませてくれるンですヨ。何せ年代物ですからネ、味わいが違う。デ、寸法を間違えたりナンかもして。コレ何故かよくある事ナンですよネ私の場合。デ、更に仕事は増えていく物語パート2。慎重にやってるンですけどネ。デ、足腰は益々ケケカカ状態に。

 デ、一部棚板を取り付けまして。デ、荷物を少し整理してから作業は次に・・・。何せ膨大な収納物。一気に仕上げられないンですネ。ですから整理と作業の繰り返しが果てしなく銀河の果てまで。でも、マ、ナンとか取り付け完成、祝!祝!祝!。物品収納もこりゃスムーズ。嬉嬉嬉!!!名刺の整理ナンかもしたりして。ナント12年ぶり、ここに越してきて初めて、に窓拭きまでやりましてネ。スッキリスッキリ。デ、片付け前、片付け途中、祝!片付け完成後のお写真を。お分かり戴けますか? よく見ていただければ変化してンですヨ、かなり。