山陽新聞社ホームページ

岡山出身でウイーン在住の造形作家・梶浦徳雄氏による電子メール通信。
梶浦氏へのメールは
wien@sanyo.oni.co.jp
これまでの掲載分
 
梶浦徳雄氏プロフィル
1951年岡山県都窪郡妹尾町(現岡山市妹尾)に生まれる。妹尾小、岡大附中、朝日高、東京芸大、同大学院に学ぶ。1981〜82年にはウイーン国立美術大学(オーストリア)に留学。一時帰国の後、1986年、再びオーストリアに渡りウイーン市に滞在、美術作家として制作を続け現在に至る。オーストリア国内各地、ドイツ、スイス、イタリア、リヒテンシュタインなどヨーロッパ各地やカナダ、日本でも多数の個展、グループ展及びアートフェアの実施、参加により作品の発表を行っている。
 

 12月タラ日:青空が〜ト雲さんが〜トあら雪様いらっしゃいトお日様まで・・・・もう少し落ち着きませんお天気さん。オヤ風さんまで。焦らない焦らない。仲間はずれにゃしませんから。コラッ!はしゃぐンじゃない!

 今年も大晦日は我が家で「飲みながら食いながら静かに大騒ぎをして年を越しましょう会」をやるンですけど、恒例の縁起物年越しそばなる日本の美しき伝統料理を作らなきゃいけませんでネ。例年時間があまりありませんで、面倒だという思いもありまして、結構即席系のお出しとかでご勘弁戴いてましてネ。逆に尊い伝統をけがしている訳ナンですヨ。

 デ、今年はチャントお出しもしっかり取ろうかナ、ト思い始めましてネ。デ、先程我が家の在庫、お出しの材料のですけど、を見ましたら少々不足気味でしてコリャイカン、ト。

 デ、明日は1日フリーなもんですからその買い出しに行こうかナ、などと考えてンですヨ。私の料理ナンてのはいつも思いつきでして、レシピとかありませんし、そんなモノに沿って作らなきゃナン無いなら、作らない。興味無い、つまり面白く無いですから。コウやったらコウなっちゃった料理なんですヨ。

 今年はどんな雰囲気のお蕎麦をと考えてンですけど最終的には作りながら考えますネ。取り敢えず捨てないで済むようにはなるかと。

 12月ナマコ日:落ち着きのないお天気さんで中途半端な寒さ。風さんが優しいのは有り難いですネ。

 今日は娘のリクエストでお寿司なぞを握ってみましたヨ。先日マグロの良いのがありましたもんで買ってきたンですヨ。

 デ、切り落とした所はヅケにしましてミニヅケ丼。しかし寿司を握るテノは難しいですネー。更に私公認不器用名簿の○特欄に登録されてるぐらいですので見事に不揃いのお寿司達が勢揃いしましてネ。

 マ、お味のほうは思いの外満足出来ましたンで取り敢えず良いかト。娘も9つをパクパクと。更にヅケ丼もお変わりと。今ココには100ン十軒のお寿司や日本料理屋がありますけど多少でもマシなお寿司が食えるのは僅かでしょうネ。砂糖と化学調味料たっぷりの酢飯。筋目を無視して切られたお魚。ガチガチに握りしめたお団子寿司。マ、これがココでは一般的なヤツでしてネ。自分チで手巻き寿司とかやった方がはるかに旨い。ホントお寿司、特に握りは職人さん次第ですネー。改めて思いましたヨ。ネタ、酢飯を含めて最後にふんわりしっかり握る。コレ難しいンですよネ。アー、旨い寿司が食いたい!!!!

 12月メバル日:お天気さん少し落ち着きましたかネ。今年はホワイトクリスマスにしてくれるンでしょうか?

 12月に入りますと街のアチコチにもみの木屋さんが出るンですヨ。コレ12月の風物ですネ。如何にももうすぐクリスマス、テ感じになりますよネ。我が家の近くにもありまして、ドナウ運河の橋の所にお店を出すンですヨ。小さな小屋を建てまして、周りにズラッともみの木が並ぶンですヨ。大きなモノ小さなモノいろいろ。

 デ、買いますとネット、網ですネ、でくるんでくれましてお持ち帰り、ト。ネット包み専用の道具ナンかもあるンですヨ。以前我が家でも飾ったことがあるンですけど、本物のもみの木を、小さい葉っぱが散らばりましてネ、後片付けが結構大変。1月6日まで飾るンですけど、後は捨てるだけでして、ナンか勿体ない感じも。昔は暖炉とかの薪とかにしたンでしょうけどネ。

 デ、我が家では今は毎年使えるイミテーションを飾ってますけど。

 12月ホウボウ日:1日ドンヨリ日ですネ。デ、中途半端な寒さ。お山の方はヤット雪が積もりましてスキー場ホッ・・と。お外の木さんもうほぼ裸状態でして見晴らしの良い風景になってましてネ。中には根性を出してる葉っぱさんもいまして、真っ茶色になりながらもしがみついてますヨ。

 ア、ただ一つ宿り木さん。こいつは元気ですネー。しっかり葉っぱが深緑。宿主は当然真っ裸ナンですけど。人間に例えるとナニとナニの関係になるンでしょうかネー。見ていてチョッピリ胸チクになるのは何故ナンでしょうかネー。デ、もうすぐクリスマス。サンタさんからのプレゼントを仕入れなければ・・ですネ。

☆☆☆

 梶浦さんのメールアドレスは wien@sanyo.oni.co.jpです。梶浦さんへのお便りや、作品についてのお問い合わせをどうぞ。